製図の話

4月3日から春タームがスタートした。

 

この時期はとても憂鬱である。春休みが終わったと言うのもそうだが最も大きな理由は製図が始まるためである。

僕は機械知能工学科に所属しておりこの学科において(知らない人も多いとは思うが)製図は春の風物詩となっている、と言っても過言ではない。

製図は二年生のときにも汚く空調設備もなく男臭いウサギ小屋のように狭い教室で死ぬ思いをしながら行った。部活をやめる(間接的な)原因の1つにもなった。(部活をやめた話はそのうち書くつもりです。)

 

今年も春になったのでまたその地獄の苦しみを味わうことになったのだが去年と違うことがいくつもある。

 

1つ目は手書き製図でなくなったこと。今年はソフトを使い製図をするのだ。このことによりあのサウナのような製図室に行くことはなくなった。大変嬉しい。

2つ目は設計時に強度計算をしなくてはならなくなったこと。去年は紙にだいたいの寸法が書いてあったのだが今年はそれがほとんどなく式を自分で引っ張ってきて計算し、値を自分で見つける必要があるのだ。

さらに、去年と比べ制限時間がとても短い。たった二週間(実質一週間)で計算を全て終わらし書類にまとめ(一万字以上書くとのこと)さらに4分の1ほど実際に製図をしなくてはならない。去年は一学期を通じて製図の授業があったのに。

 

この期限からわかると思うが一から自分でやっても終わるわけもなく、僕は先輩に頼ることにした。と言ってもすでに部活をやめた身であるため現実に頼れる人はいない。

苦肉の策としてTwitterのフォロワーで唯一学科の先輩と思われる方にDMを飛ばすことにした。

その方は本当に優しく見ず知らずの僕のためにデータを分けてもらえた。本当に感謝しています。ありがとうございます。

 

結局僕はそのデータと配布資料(後半になるにつれてどんどん適当になっていく生徒の力を伸ばすことを目的としている大変素晴らしい資料)を駆使しながら現在製図を行なっている状況である。本当は今日終わるはずだったのに。質量の式に殺されかけ明日までには終わらせる、と目標を変更する羽目になった。無念。

 

そういえば七時になると北図書から追い出されるので大野池のほとりにあるガラス張りの四角い箱みたいな建物に入った。人もいないし電気も付いていないので大変怖い思いをした。9時半ごろまで粘ったが終わらない。明日ももしかしたらあの箱の中に行くかもしれない。

 

今僕は人生で一番忙しいかもしれない一週間を謳歌している。気がする。