卒論進捗状況報告1

学部4年になって某研究室に配属となった。配属先はもともと4月あたりには決まるはずなのだが今年はコロナの影響で異例の6月ごろだった。

第一希望の研究室では卒論研究が始まるのがお盆過ぎ、という話は聞いていて配属が遅れたことに自分としては焦ってはいなかった。しかし、冬になるとコロナがまた大流行し、大学に入らなくなる可能性がある。早めに研究を始めるように、と教授が言っていたのでとりあえずやることもないので6月終わりに教授、准教授(それぞれ自分の担当教官。なぜか2人いる。)にメールを送り、実験を始めたい旨を伝えた。コロナのせいで実験できませんでした、というのも話のネタとしては面白いとは思ったが自分の人生をたかがひと笑にかける気にはならなかった。

教授から返事が来て居室に呼び出された。約束の時間5分前に行くと博士と教授がいた。どちらもほとんど話したことがないため気まずさを感じながら待っていると遅れて准教授がやってきた。

ざっくりと自分の研究テーマと内容を話してもらう。現象の概要は准教授、装置の概要は博士、教授は何を話していたか忘れた。多分最近投稿された論文にケチ、というか本当にこんなことができるのか?というような話をしていたと思う。

その後実験室に行き、使う装置を見る。非常に巨大でコードがめちゃめちゃに絡まっていて、こんなものを使わないといけないのか、と恐れ慄いた。特性として常時排熱しておりエアコンを16度設定にして水冷しているのにも関わらず部屋は暑かった。

教授が急に、博士がさっき話していた装置は君に設計してもらうから、と言ってきた。設計は君たちの得意分野でしょ?とのたまう。製図は一生懸命やったがそれは先輩のデータを見ながらで急にしろ、と言われても困る。だが、拒否できるような雰囲気は皆無で、わかりました、とだけ言った。この研究室に入ったのを後悔した。

とりあえず明日もおいで、と准教授が言ってくれた。今回の話で理解できなかったのが分かったらしい。設計に関しては博士が面倒を見てくれるらしい。とりあえずその日は疲れたので帰って龍が如くをした。